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投資と企業分析

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吉野家の海外進出

今回は2020年2月期決算説明会より吉野家の海外戦略の現状をみてみたいと思います。

 

 

セグメント別出退店数

𠮷野家ホールディングス全体の出退店数が前期と比べてプラス74店舗となっています。そのうち、プラス71店舗が海外となっているので、いかに海外を重視しているかがわかります。

 

 設備投資実績

新設備投資というカテゴリーに注目すると、海外が1.350百万円となっており、𠮷野家ホールディングスで一番大きな数字となっています。

 

 規模拡大と収益性の向上

中国では不採算エリアのコスト構造の見直し、出店基準の厳格化をおこなっているようです。米国では新モデルによる新規エリアへの進出をおこなっているようです。インドネシアでは進出10年で100店舗出店してるようです。

 

 新型コロナウイルスの影響

中国(634店)では現在は大半の店舗が営業再開となるも回復途上。アメリカでは(104店)ではテイクアウト・ドライブスルーのみでの営業。アセアンではマレーシアが3月より外出禁止、他のエリアでも外出自粛令がでています。

 

 海外セグメントの売上高推移

吉野家の海外セグメントの売上高の推移は、2018年2月期:19.734百万円、2019年2月期:21.162百万円、2020年2月期:21.945百万円となっています。次は売上高成長率をみてみます。2019年2月期:7.2%、2020年2月期:3.7%となっています。売上高成長率の適正水準は超優良水準:6~20%、安全水準:0~5%、準危険水準:▲1~▲10%、危険水準(1):▲11~▲20%、危険水準(2):21%以上、超危険水準:▲21%以下、となっているので、2019年2月期:超優良水準、2020年2月期:安全水準となっているので、海外事業は順調に成長しているのがわかります。

 

 今後の見通し

新型コロナウイルスの収束時期が見通せないため、今後の業績は不透明です。テイクアウトに活路を見出そうとしているようです。コロナウイルスは実績に大きな影響を与えています。海外事業は順調に成長していただけにコロナウイルスを乗り越えて、再度成長をしてほしいところです。