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投資と企業分析

投資する際に必要な情報の提供

マクロミルの決算

(メニュー)

 

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株が値上がりしてハッピー

二倍になる株の探し方

 

 今の目標は2倍になる株を探す事です。そんな中で出会ったのが、「何故か日本人が知らなかった新しい株の本」です。不思議と興味を持って調べていると自分の求めている良書にであえますよねw内容も面白く、なんせ読みやすいので、是非読んでみてください。 この本の中で、ざっくりな計算から1株の価値を弾き出して、現状の株価と比べて割安な銘柄を探していく内容があります。この計算式を利用して、現状の株価の2倍の価値のある銘柄を探しだして、2倍株を探し求めていきたいと思います^_^
 

1.スクリーニングして有望株を探す

まずは有望株の絞り込みをするために、PERが10倍以下で、PBRが1倍以下、あと、ROE15%以上を条件にスクリーニングをかけました。日本のROEの平均が5~8%で、欧米のROEの平均が15%といわれています。

 

今回は絞り込んだ銘柄の中から、マクロミル(3978)を例に計算してみたいと思います。計算式をまずはざっくり説明します。事業価値+財産価値-負債÷発行株式数=1株あたりの価値となります。
 

2.事業価値を計算する

まずは事業価値を算出します。この本の中では、事業価値とは営業利益を10倍したものいいます。何故営業利益の10倍になるのか。 投資の世界では事業価値とは企業の出した利益を期待利回りで割ることで算出されます。 営業利益はそこから税金が40%引かれます。加えて、日本の株式の期待利回りの平均は5~8%程度となっています。ここでは、6%と考えます。営業利益×0.6÷0.06となり、式をまとめると.、営業利益×10となるわけです。すごくシンプルでわかりやすいですよねwマクロミル(3978)の過去3年分の営業利益の平均7.394百万円となっているので、10倍して事業価値は73.940百万円となります。
 
 

3.財産価値を計算する

  続いて、財産価値を算出します。投資の世界では、財産価値は当面必要ない資産をいいます。財産価値を出す計算式は、「流動資産-1.2×流動負債+投資その他の資産合計」となります。今度は何故流動負債を1.2倍するのか気になりますよねwこれは、投資の世界では、流動負債の1.2倍くらいが当面の運転資金として必要と考えられているからです。(流動比率120%)実際、日本の企業全体の平均も流動比率が120%くらいとなっているようです。で、計算してみると、21.269百万円-1.2×11.013百万円+0円=8.053百万円となります。

 負債は固定負債+非支配株主持分とし、計算すると、百万円+0円=百万円となります。

 

4.一株当たりの価値の計算の仕方

最後に事業価値+財産価値-負債÷発行株式数は、73.940百万円+8.053百万円-38.996百万÷40.3百万円=1.067円となります。3月30日時分現在の株価が603円となっているので、割安とは言えますが二倍株とまでは言えなさそうです。

 この計算はあくまで過去の実績によるものなので、投資する際のひとつの資料としましょう。投資する際には、将来の成長性も加味することが重要となってきます。

 

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何故か株の値下がりを喜ぶ

貸借対照表

 

コロナウイルスの影響で株価が暴落しています。僕が考察するに株に投資するとしたら、まずはコロナウイルスの影響を受けにくい業態であること、願わくばコロナウイルスが逆に追い風になる業態であること。もう一つは、倒産のリスクが低いことです。コロナウイルスの影響で、実店舗がメインとなる業態はかなり厳しいことが予想されますので、逆にネット関係の業態は熱いのではないかと思っています。ネット通販の注文も増えてきているようですね。本当に便利な世の中です。情報・通信業であるマクロミル(3978)は面白のではないかと思っています。今回はマクロミル(3978)の安全性を2020年6月期の決算を通してみてみたいと思います。決算で安全性を確認するときの優先順位は①手元流動性②当座比率③流動比率④自己資本比率の順番となっていますので順番にみていきたいと思います。

 

1.手元流動性

手元流動性は現金又は現金同等物を月商で割るとで計算できます。実際に計算してみると、8.861百万円÷(21.267百万円÷6ヵ月)=2.22ヵ月となります。大企業で1ヵ月、中堅企業で1.5ヵ月、中小企業で1.7ヵ月あれば問題ないので手元流動性は問題なさそうです。

 

2.当座比率

当座資産(流動資産の中でもより現金化しやすい資産)を流動負債で割ると計算できます。実際に計算してみると、19.837百万円÷11.013百万円=180%となります。一般的に90%あったら問題ないです。

 

3.流動比率

流動資産を流動負債で割ると計算できます。実際に計算してみると、21.269百万円÷11.013百万円=193%となります。日本企業の平均が120%となっていますので問題なさそうです。

 

4.自己資本比率

純資産を資産で割ると計算できます。実際に計算してみると、34.083百万円÷81.666百万円=41.7%となります。情報・通信業の平均が40%前後なので平均くらいかなといった印象です。

 

どの指標も問題ない数値となっているので安全性は高めだと思われます。あとは、株価の回復がちゃんと起こるのか、どれくらいで回復するのかといった問題になります。世界経済全体が後退にはいるとも言われているので何ともいえないところですね、、、

  

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業績アップ!

損益計算書

 

本業に関わる業績をチェックするために、損益計算書の売上高と営業利益に注目してみましょう。これらの三年間の推移と成長率をみてみたいと思います。

 

1.売上高、売上高成長率

売上高の推移をみてみると、2017年6月期:35.514百万円、2018年6月期:40.024百万円、2019年6月期44.279百万円となっています。

売上高成長率でみると、2018年6月期:12.7%、2019年6月期:10.6%となっています。

売上高成長率の目安は危険水準▲11~▲20%、準危険水準▲1~▲10%、安全水準0~5%、超優良水準6~20%となっていますので、マクロミルは順調な成長を遂げているといえます。売上高は顧客からの支持率といっても過言ではないので非常に重要になってきます。

 

2.営業利益、売上高営業利益率

営業利益率の推移をみてみると、2017年6月期:6.825百万円、2018年6月期:7.607百万円、2019年6月期:7.751百万円となっています。

売上高営業利益率をみてみると、2017年6月期:19.2%、2018年6月期19.0%、2019年6月期:17.5%となっていますので、年々減少傾向にあるようです。しかし、飲食業や小売業と比べると売上高営業利益率が一桁大きいのでいかにネット系の利益率の高いのかがわかります。

 

3.販管費、売上高販管費率

マクロミルに関しては売上原価と販管費を分けて計上してないようなのでここではかかったコストすべてを販管費として考えて計算します。販管費の推移が2017年6月期:28.689百万円、2018年6月期:32.417百万円、2019年6月期:36.528百万円となっています。売上高販管費率は2017年6月期:81.2%、2018年6月期:81.0%、2019年6月期:82.5%となっています。2019年6月期の売上高営業利益率を1.5ポイントさげている理由が売上高販管費率が1.5ポイント上がっていることだとこれで分かります。売上高、シェアの拡大を優先しているのがこれで分かります。あとは、コストとの兼ね合いをどうつけていくのかが大切になってきそうです。しかし、攻めの姿勢は好きですね。

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業績アップ!

キャッシュフロー計算書

 

今回はマクロミルの2019年6月期の決算短信からキャッシュフロー計算書をとおしてお金の流れをみてみたいと思います。キャッシュフローは三種類あります。マクロミルの場合は営業CF+、投資CF△、財務CF△となっています。これは本業の収支がプラスとなっていて、そのプラスの中で投資を行って、余った分を返済にあてているという堅実な経営がみてとれます。キャッシュフローを一つずつみていきたいと思います。

 

1.営業キャッシュフロー

営業キャッシュフローは本業の収支を表しています。ここがマイナスだと経営はくるしい状態にあります。キャッシュフロー計算書を見るときはまず営業キャッシュフローがプラスかどうかを確認します。マクロミルはプラス5.647百万円となっています。次に営業キャッシュフローが収益面からみても適正な水準にあるかみるために、「キャッシュフローマージン」という指標で確認します。キャッシュフローマージンは営業キャッシュフロー÷売上高で計算できます。実際に計算してみると、5.647百万円÷44279百万円=12.8%となります。7%以上が目安となるのでかなり稼いでいることがわかります。

 

2.投資キャッシュフロー

投資キャッシュフローをみることで企業が投資にどれくらいお金をつかっているか見ることができます。投資にお金を使うので基本的にはマイナスとなります。プラスの場合、固定資産を売却して返済にあてていて経営がかたむきつつあるケースもあるので注意が必要です。投資キャッシュフローを見るときは未来への投資をおこなっているのかをみるのが大切です。有形固定資産の取得による支出がその目減り額である減価償却費より多ければみらいへの投資を行っているとみなすことができると思われます。マクロミルの場合、有形固定資産の取得による支出が△421百万円、減価償却費が1.411百万円となっているので未来への投資が不十分なようにみえます。しかし、ネット事業なので無形資産の取得による支出の部分も未来への投資といえると思います。こちらも足すと、△2.087百万円となるので充分未来への投資をおこなっているように思えます。

 

3.財務キャッシュフロー

財務キャッシュフローからは二種類の意味を読み取ることができます。一つは銀行等からの融資・返済等のファイナンスです。もう一つは配当の増減です。基本的にはマイナスが好ましく、営業キャッシュフローがマイナスで財務キャッシュフローがプラスの場合は経営が傾いていて融資をうけて何とか無理くり経営しているだけのこともあるので注意が必要です。