二倍になる株の探し方 ヒップ(2136)
今の目標は2倍になる株を探す事です。そんな中で出会ったのが、「何故か日本人が知
らなかった新しい株の本」です。不思議と興味を持って調べていると自分の求めている良書にであえますよねw内容も面白く、なんせ読みやすいので、是非読んでみてください。 この本の中で、ざっくりな計算から1株の価値を弾き出して、現状の株価と比べて割安な銘柄を探していく内容があります。この計算式を利用して、現状の株価の2倍の価値のある銘柄を探しだして、2倍株を探し求めていきたいと思います^_^
1.スクリーニングして有望株を探す
2.事業価値を計算する
まずは事業価値を算出します。この本の中では、事業価値とは営業利益を10倍したものいいます。何故営業利益の10倍になるのか。 投資の世界では事業価値とは企業の出した利益を期待利回りで割ることで算出されます。 営業利益はそこから税金が40%引かれます。加えて、日本の株式の期待利回りの平均は5~8%程度となっています。ここでは、6%と考えます。営業利益×0.6÷0.06となり、式をまとめると.、営業利益×10となるわけです。すごくシンプルでわかりやすいですよね。ヒップ(2136)の過去3年分の営業利益の平均413百万円となっているので、10倍して事業価値は4.130百万円となります。
3.財産価値を計算する
続いて、財産価値を算出します。投資の世界では、財産価値は当面必要ない資産をいいます。財産価値を出す計算式は、「流動資産-1.2×流動負債+投資その他の資産合計」となります。今度は何故流動負債を1.2倍するのか気になりますよねwこれは、投資の世界では、流動負債の1.2倍くらいが当面の運転資金として必要と考えられているからです。(流動比率120%)実際、日本の企業全体の平均も流動比率が120%くらいとなっているようです。2020年3月期決算で、計算してみると、3.386百万円-1.2×1.556百万円+264百万円=1.782百万円となります。
負債は固定負債+非支配株主持分とし、計算すると、557.553百万円+0円=557.553百万円となります。
4.一株当たりの価値の計算の仕方
この計算はあくまで過去の実績によるものなので、投資する際のひとつの資料としましょう。投資する際には、将来の成長性も加味することが重要となってきます。
資生堂の今の本当の株価
らなかった新しい株の本」です。不思議と興味を持って調べていると自分の求めている良書にであえますよねw内容も面白く、なんせ読みやすいので、是非読んでみてください。 この本の中で、ざっくりな計算から1株の価値を弾き出して、現状の株価と比べて割安な銘柄を探していく内容があります。この計算式を利用して、現状の株価と本当の株価を比べてみたいと思います。
1.事業価値を計算する
まずは事業価値を算出します。この本の中では、事業価値とは営業利益を10倍したものいいます。何故営業利益の10倍になるのか。 投資の世界では事業価値とは企業の出した利益を期待利回りで割ることで算出されます。 営業利益はそこから税金が40%引かれます。加えて、日本の株式の期待利回りの平均は5~8%程度となっています。ここでは、6%と考えます。営業利益×0.6÷0.06となり、式をまとめると.、営業利益×10となるわけです。すごくシンプルでわかりやすいですよねの資生堂の過去3年分の営業利益の平均は100.873百万円となっているので、10倍して事業価値は1.008.730百万円となります。
2.財産価値を計算する
504.164百万円-1.2×380.033百万円+114.958百万円=163.082百万円となります。
負債は固定負債+非支配株主持分とし、計算すると、294.470百万円+20.118百万円=314.588百万円となります。
3.一株当たりの価値の計算の仕方
この計算はあくまで過去の実績によるものなので、投資する際のひとつの資料としましょう。投資する際には、将来の成長性も加味することが重要となってきます。
資生堂の倒産危険度
(メニュー)
1.コロナウイルスの影響
資生堂の2020年12月期第1四半期決算短信が2020年5月12日に発表となりました。案の定、コロナウイルスの影響で前期と比べて、売上高・営業利益ともに下落しました。前期と比べて、売上高は△46.725百万円、営業利益が△32.438百万円となりました。下落率でいうと売上高が△17%、営業利益が△83.3%となりました。売上高の下落率もさることながら、営業利益の下落率がやばいですね。それもそのはず、売上高が△46.725百万円下落しているにもかかわらず、販管費が前期と比べて、△7.498百万円しか減少していません。
やはり、資生堂ほどの会社になれば、福利厚生もしっかりしてるでしょうから、給与は支払われつづけているでしょうし、CM等の広告宣伝費もすでに支払っているでしょうし、家賃等も払わないといけないので、販管費をすぐに大幅に抑制するのは難しいだろう事が予想できます。
ドラッグストアで働いているので、実感として感じるのは資生堂ユーザーは年配の方も多く、購入する際に販売員に接客してもらってしか買いたくない人も多いと思いますので、百貨店等の営業自粛はかなり影響が大きいと思います。
コロナウイルスの収束もいつになるのかわからないので、大企業といえども倒産する可能性があります。やはり、企業にとってキャッシュフローが滞るのは致命的ですね。実際に今回の決算から倒産の可能性をみてみたいと思います。
安全性の指標を見るときは優先順位があります。①手元流動性②当座比率③流動比率④自己資本比率の順番になります。現金に近いところからチェックするのが原則になります。なぜなら、倒産するか否かの指標となるからです。
2.手元流動性
3.当座比率
4.流動比率
5.自己資本比率
総合して分析すると、短期的にも長期的にも財務の安全性は高いと思われます
ZOZOのバランスシート
2019年3月31日時点の株式会社ZOZOの貸借対照表を通して、財務の健全性というところにスポットを当ててみたいと思います^_^
三菱商事の成長性
1.売上高、売上高成長率
まずは売上高の推移をみていきます。2017年3月期:6.425.761百万円、2018年3月期:7.567.394百万円、2019年3月期:16.103.763百万円となっています。次は売上高成長率をみてみます。2018年3月期:17.8%、2019年3月期:112.8%となっています。売上高成長率の適正水準は超優良水準:6~20%、安全水準:0~5%、準危険水準:▲1~▲10%、危険水準(1):▲11~▲20%、危険水準(2):21%以上、超危険水準:▲21%以下、となっているので2018年3月期は超良水準といえます。2019年3月期は収益としてとらえる基準がかわったようで、分析しにくいです。
2.営業利益、売上総利益高営業利益率
3.販管費、売上高販管費率
三菱商事の財務の安全性
2020年3月期の決算より財務の安全性を考えてみたいと思います。安全性の指標を見るときは優先順位があります。①手元流動性②当座比率③流動比率④自己資本比率の順番になります。現金に近いところからチェックするのが原則になります。
1.手元流動性
2.当座比率
3.流動比率
4.自己資本比率
総合して分析すると、短期的には問題ないですが、長期的には少し危険だといえると思います。
三菱商事のキャッシュフロー
今回はの2020年3月期の決算短信からキャッシュフロー計算書をとおしてお金の流れをみてみたいと思います。キャッシュフローは三種類あります。三菱商事の場合は営業CF+、投資CF△、財務CF△となっています。これは本業の収支がプラスとなっていて、そのプラスの中で投資を行って、余った分を返済にあてているという堅実な経営がみてとれます。キャッシュフローを一つずつみていきたいと思います。
1.営業キャッシュフロー
営業キャッシュフローは本業の収支を表しています。ここがマイナスだと経営はくるしい状態にあります。キャッシュフロー計算書を見るときはまず営業キャッシュフローがプラスかどうかを確認します。三菱商事は849.728百万円となっています。次に営業キャッシュフローが収益面からみても適正な水準にあるかみるために、「キャッシュフローマージン」という指標で確認します。キャッシュフローマージンは営業キャッシュフロー÷売上高で計算できます。実際に計算してみると、849.728百万円÷14.779.734百万円=5.7%となります。7%以上が目安となるので、水準より低い数値となっています。
2.投資キャッシュフロー
投資キャッシュフローをみることで企業が投資にどれくらいお金をつかっているか見ることができます。投資にお金を使うので基本的にはマイナスとなります。プラスの場合、固定資産を売却して返済にあてていて経営がかたむきつつあるケースもあるので注意が必要です。投資キャッシュフローを見るときは未来への投資をおこなっているのかをみるのが大切です。有形固定資産の取得による支出がその目減り額である減価償却費より多ければみらいへの投資を行っているとみなすことができると思われます。の場合、有形固定資産の取得による支出が△326.014百万円、減価償却費が66.929百万円となっているので未来への投資が十分なようにみえます。
3.財務キャッシュフロー
財務キャッシュフローからは二種類の意味を読み取ることができます。一つは銀行等からの融資・返済等のファイナンスです。もう一つは配当の増減です。基本的にはマイナスが好ましく、営業キャッシュフローがマイナスで財務キャッシュフローがプラスの場合は経営が傾いていて融資をうけて何とか無理くり経営しているだけのこともあるので注意が必要です。
三菱商事の現在の本当の株価
らなかった新しい株の本」です。不思議と興味を持って調べていると自分の求めている良書にであえますよねw内容も面白く、なんせ読みやすいので、是非読んでみてください。 この本の中で、ざっくりな計算から1株の価値を弾き出して、現状の株価と比べて割安な銘柄を探していく内容があります。この計算式を利用して、三菱商事の今の本当の株価をみてみたいと思います。
1.事業価値を計算する
まずは事業価値を算出します。この本の中では、事業価値とは営業利益を10倍したものいいます。何故営業利益の10倍になるのか。 投資の世界では事業価値とは企業の出した利益を期待利回りで割ることで算出されます。 営業利益はそこから税金が40%引かれます。加えて、日本の株式の期待利回りの平均は5~8%程度となっています。ここでは、6%と考えます。営業利益×0.6÷0.06となり、式をまとめると.、営業利益×10となるわけです。すごくシンプルでわかりやすいですよねの三菱商事の過去3年分の営業利益の平486.752均百万円となっているので、10倍して事業価値は4.867.520百万円となります。
2.財産価値を計算する
続いて、財産価値を算出します。投資の世界では、財産価値は当面必要ない資産をいいます。財産価値を出す計算式は、「流動資産-1.2×流動負債+投資その他の資産合計」となります。今度は何故流動負債を1.2倍するのか気になりますよねwこれは、投資の世界では、流動負債の1.2倍くらいが当面の運転資金として必要と考えられているからです。(流動比率120%)実際、日本の企業全体の平均も流動比率が120%くらいとなっているようです。で、計算してみると、
6.937.390百万円-1.2×5.346.271百万円+7.441.299円=7.963.164百万円となります。
負債は固定負債+非支配株主持分とし、計算すると、6.486.496百万円+989.535百万円=7.476.031百万円となります。
3.一株当たりの価値の計算の仕方
最後に一株当たりの価値の計算の仕方は事業価値+財産価値-負債÷発行株式数になります。計算してみると、4.867.520百万円+7.963.164百万円-7.476.031百万÷1.590百万株=3.368円となります。2020年5月12日11時27分現在の株価が2371.5円となっているので、割安となっています。
この計算はあくまで過去の実績によるものなので、投資する際のひとつの資料としましょう。投資する際には、将来の成長性も加味することが重要となってきます。
NTTのキャッシュフロー
今回はの2019年3月期の決算短信からキャッシュフロー計算書をとおしてお金の流れをみてみたいと思います。キャッシュフローは三種類あります。NTTの場合は営業CF+、投資CF△、財務CF△となっています。これは本業の収支がプラスとなっていて、そのプラスの中で投資を行って、余った分を返済にあてているという堅実な経営がみてとれます。キャッシュフローを一つずつみていきたいと思います。
1.営業キャッシュフロー
営業キャッシュフローは本業の収支を表しています。ここがマイナスだと経営はくるしい状態にあります。キャッシュフロー計算書を見るときはまず営業キャッシュフローがプラスかどうかを確認します。NTTは2.406.157百万円となっています。次に営業キャッシュフローが収益面からみても適正な水準にあるかみるために、「キャッシュフローマージン」という指標で確認します。キャッシュフローマージンは営業キャッシュフロー÷売上高で計算できます。実際に計算してみると、2.406.157百万円÷11.879.842百万円=20%となります。7%以上が目安となるのでかなり稼いでいることがわかります。
2.投資キャッシュフロー
投資キャッシュフローをみることで企業が投資にどれくらいお金をつかっているか見ることができます。投資にお金を使うので基本的にはマイナスとなります。プラスの場合、固定資産を売却して返済にあてていて経営がかたむきつつあるケースもあるので注意が必要です。投資キャッシュフローを見るときは未来への投資をおこなっているのかをみるのが大切です。有形固定資産の取得による支出がその目減り額である減価償却費より多ければみらいへの投資を行っているとみなすことができると思われます。NTTの場合、有形固定資産の取得による支出が△1.672.350百万円、減価償却費が1.333.647百万円となっているので未来への投資が十分なようにみえます。
3.財務キャッシュフロー
財務キャッシュフローからは二種類の意味を読み取ることができます。一つは銀行等からの融資・返済等のファイナンスです。もう一つは配当の増減です。基本的にはマイナスが好ましく、営業キャッシュフローがマイナスで財務キャッシュフローがプラスの場合は経営が傾いていて融資をうけて何とか無理くり経営しているだけのこともあるので注意が必要です。
NTTの成長性
今回はNTTの決算の損益計算書を通して、三年間の売上高、利益、販管費の推移をみていきたいと思います。
1.売上高、売上高成長率
まずは売上高の推移をみていきます。2017年3月期:11.391.016百万円、2018年3月期:11.799.587百万円、2019年3月期:11.879.842百万円となっています。次は売上高成長率をみてみます。2018年3月期:3.6%、2019年3月期:0.7%となっています。売上高成長率の適正水準は超優良水準:6~20%、安全水準:0~5%、準危険水準:▲1~▲10%、危険水準(1):▲11~▲20%、危険水準(2):21%以上、超危険水準:▲21%以下、となっているのでNTTは安全水準だといえます。しかし、成長率が急激に落ちているので、投資が必要かもしれないです。
2.営業利益、売上高営業利益率
3.販管費、売上高販管費率
NTTの財務の安全性
2019年第3四半期決算短信よりNTTの財務の安全性を考えてみたいと思います。安全性の指標を見るときは優先順位があります。①手元流動性②当座比率③流動比率④自己資本比率の順番になります。現金に近いところからチェックするのが原則になります。
1.手元流動性
手元流動性はすぐに使えるお金を月商で割ったものです。実際に計算してみると、現金及び預金:875.465百万円÷(売上高:8.862.691円÷9ヵ月)=8.9ヵ月となります。基準としては、大企業1ヵ月、中堅企業1.5ヵ月、中小企業1.7ヵ月となっています。なので、一ヶ月分ほど少なめです。
2.当座比率
当座比率は当座資産÷流動負債で計算できます。当座資産とは流動資産の中でもより現金化しやすいものをいいます。実際に計算してみると、当座資産(現金及び預金:875.465百万円+営業債権:4.524.396百万円)÷流動負債:5.604.383百万円=96%となります。90%以上あるといいので問題なさそうです。
3.流動比率
流動資産を流動負債で割ると計算できます。計算してみると、流動資産:6.434.848百万円÷流動負債:5.604.383百万円=115%となります。一般的に120%あればいいといわれているので、少し足りないようです。
4.自己資本比率
総合して分析すると、短期の安全性は若干ひくく、長期の安全性は問題ないといえます。
NTTの本当の株価
今の目標は2倍になる株を探す事です。そんな中で出会ったのが、「何故か日本人が知
らなかった新しい株の本」です。不思議と興味を持って調べていると自分の求めている良書にであえますよねw内容も面白く、なんせ読みやすいので、是非読んでみてください。 この本の中で、ざっくりな計算から1株の価値を弾き出して、現状の株価と比べて割安な銘柄を探していく内容があります。この計算式を利用して、NTTの本当の株価をみてみたいと思います。
1.事業価値を計算する
まずは事業価値を算出します。この本の中では、事業価値とは営業利益を10倍したものいいます。何故営業利益の10倍になるのか。 投資の世界では事業価値とは企業の出した利益を期待利回りで割ることで算出されます。 営業利益はそこから税金が40%引かれます。加えて、日本の株式の期待利回りの平均は5~8%程度となっています。ここでは、6%と考えます。営業利益×0.6÷0.06となり、式をまとめると.、営業利益×10となるわけです。すごくシンプルでわかりやすいですよね。NTTの過去3年分の営業利益の平均1.625.488百万円となっているので、10倍して事業価値は16.254.880百万円となります。
2.財産価値を計算する
続いて、財産価値を算出します。投資の世界では、財産価値は当面必要ない資産をいいます。財産価値を出す計算式は、「流動資産-1.2×流動負債+投資その他の資産合計」となります。今度は何故流動負債を1.2倍するのか気になりますよねwこれは、投資の世界では、流動負債の1.2倍くらいが当面の運転資金として必要と考えられているからです。(流動比率120%)実際、日本の企業全体の平均も流動比率が120%くらいとなっているようです。で、計算してみると、
6.434.848百万円-1.2×5.604.383百万円+10.824.112円=10.533.700百万円となります。
負債は固定負債+非支配株主持分とし、計算すると、5.703.055百万円+2.486.263百万円=5.951.718百万円となります。
3.一株当たりの価値の計算の仕方
最後に一株当たりの価値の計算の仕方は事業価値+財産価値-負債÷発行株式数になります。計算してみると、16.254.880百万円+10.533.700百円-5.951.718百万÷3901百万株=5341円となります。2020年5月10日時分現在の株価が2447円となっているので、2倍以上の価値がありそうです。
この計算はあくまで過去の実績によるものなので、投資する際のひとつの資料としましょう。投資する際には、将来の成長性も加味することが重要となってきます。
石油業界No.1の成長性
1.売上高、売上高成長率
まずは売上高の推移をみていきます。2017年3月期:874.423百万円、2018年3月期:933.701百万円、2019年3月期:971.388百万円となっています。次は売上高成長率をみてみます。2018年3月期6.7%、2019年3月期4%となっています。売上高成長率の適正水準は超優良水準:6~20%、安全水準:0~5%、準危険水準:▲1~▲10%、危険水準(1):▲11~▲20%、危険水準(2):21%以上、超危険水準:▲21%以下、となっているので超優良水準、安全水準となっています。この売上規模で成長しているのは凄いです。
2.営業利益、売上総利益高営業利益率
3.販管費、売上高販管費率
石油業界No.1の安全性
1.手元流動性
2.当座比率
3.流動比率
4.自己資本比率
石油業界No.1のキャッシュフロー
キャッシュフロー計算書
今回は国際石油開発帝石(1605)の年月期の決算短信からキャッシュフロー計算書をとおしてお金の流れをみてみたいと思います。キャッシュフローは三種類あります。の場合は営業CF+、投資CFさ△、財務CF△となっています。これは本業の収支がプラスとなっていて、そのプラスの中で投資を行って、余った分を返済にあてているという堅実な経営がみてとれます。キャッシュフローを一つずつみていきたいと思います。
1.営業キャッシュフロー
営業キャッシュフローは本業の収支を表しています。ここがマイナスだと経営はくるしい状態にあります。キャッシュフロー計算書を見るときはまず営業キャッシュフローがプラスかどうかを確認します。国際石油開発帝石(1605)は274.730百万円となっています。次に営業キャッシュフローが収益面からみても適正な水準にあるかみるために、「キャッシュフローマージン」という指標で確認します。キャッシュフローマージンは営業キャッシュフロー÷売上高で計算できます。実際に計算してみると、274.730百万円÷1.000.005百万円=27%となります。7%以上が目安となるのでかなり稼いでいることがわかります。
2.投資キャッシュフロー
投資キャッシュフローをみることで企業が投資にどれくらいお金をつかっているか見ることができます。投資にお金を使うので基本的にはマイナスとなります。プラスの場合、固定資産を売却して返済にあてていて経営がかたむきつつあるケースもあるので注意が必要です。投資キャッシュフローを見るときは未来への投資をおこなっているのかをみるのが大切です。有形固定資産の取得による支出がその目減り額である減価償却費より多ければみらいへの投資を行っているとみなすことができると思われます。の場合、有形固定資産の取得による支出が△109.737百万円、減価償却費が135.629百万円となっているので未来への投資が不十分なようにみえます。
3.財務キャッシュフロー
財務キャッシュフローからは二種類の意味を読み取ることができます。一つは銀行等からの融資・返済等のファイナンスです。もう一つは配当の増減です。基本的にはマイナスが好ましく、営業キャッシュフローがマイナスで財務キャッシュフローがプラスの場合は経営が傾いていて融資をうけて何とか無理くり経営しているだけのこともあるので注意が必要です。