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投資と企業分析

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石油業界No.1の安全性

国際石油開発帝石(1605)の2020年12月期決算より安全性を考えてみたいと思います。安全性の指標を見るときは優先順があります。現金に近いものからみていくのが大切です。なぜなら、倒産するかどうかの指標になるからです。 

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財務の安全性
 

1.手元流動性

 
手元流動性はすぐに使えるお金を月商で割ったものです。実際に計算してみると、現金及び預金:173.798百万円÷(売上高:1.000.005円÷9ヵ月)=1.56ヵ月となります。基準としては、大企業1ヵ月、中堅企業1.5ヵ月、中小企業1.7ヵ月となっています。なので、しっかり現金はもっているようです。
 
 

2.当座比率

 
当座比率は当座資産÷流動負債で計算できます。当座資産とは流動資産の中でもより現金化しやすいものをいいます。実際に計算してみると当座資産(現金及び預金:173.798百万円+受取手形及び売掛金:148.765百万円)÷流動負債:401.483百万円=80%となります。90%以上あるといいので、低い水準となっています。
 
 

3.流動比率

 
流動資産を流動負債で割ると計算できます。計算してみると、流動資産:419.802百万円÷流動負債:401.483百万円=105%となります。一般的に120%あればいいといわれているので、低い水準となっています。


 
4.自己資本比率

 
長期の安全性を自己資本比率でみます。計算方法は純資産÷資産です。計算すると、純資産:3.297.176百万円÷4.849.995百万円=68%となります。業種によって自己資本比率はかなり差があります。一般に自己資本比率が70%以上なら理想企業、40%以上なら倒産しにくい企業といえます。なので、国際石油開発帝石(1605)は理想企業に近いと思います。
 
 
総合して分析すると、短期的な安全性はひくく、長期的には問題ないようです。