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投資と企業分析

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任天堂の収支

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キャッシュフロー

キャッシュフロー計算書

 
今回はの2019年3月期の決算短信からキャッシュフロー計算書をとおしてお金の流れをみてみたいと思います。キャッシュフローは三種類あります。の場合は営業CF+、投資CF+、財務CF△となっています。これは本業の収支はプラスだが、収益力が悪化する前に、不要資処分で借り入れを圧縮し、立て直しをを図っている状況となっています。
 

1.営業キャッシュフロー

営業キャッシュフローは本業の収支を表しています。ここがマイナスだと経営はくるしい状態にあります。キャッシュフロー計算書を見るときはまず営業キャッシュフローがプラスかどうかを確認します。+170.529百万円となっています。次に営業キャッシュフローが収益面からみても適正な水準にあるかみるために、「キャッシュフローマージン」という指標で確認します。キャッシュフローマージンは営業キャッシュフロー÷売上高で計算できます。実際に計算してみると、170.529百万円÷1.200.560百万円=14%となります。7%以上が目安となるのでかなり稼いでいることがわかります。
 

2.投資キャッシュフロー

投資キャッシュフローをみることで企業が投資にどれくらいお金をつかっているか見ることができます。投資にお金を使うので基本的にはマイナスとなります。プラスの場合、固定資産を売却して返済にあてていて経営がかたむきつつあるケースもあるので注意が必要です。投資キャッシュフローを見るときは未来への投資をおこなっているのかをみるのが大切です。有形固定資産の取得による支出がその目減り額である減価償却費より多ければみらいへの投資を行っているとみなすことができると思われます。の場合、有形固定資産の取得による支出が△10.736百万円、減価償却費が9.564百万円となっているので未来への投資はしっかりおこなっているようです。


3.財務キャッシュフロー

財務キャッシュフローからは二種類の意味を読み取ることができます。一つは銀行等からの融資・返済等のファイナンスです。もう一つは配当の増減です。基本的にはマイナスが好ましく、営業キャッシュフローがマイナスで財務キャッシュフローがプラスの場合は経営が傾いていて融資をうけて何とか無理くり経営しているだけのこともあるので注意が必要です。