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投資と企業分析

投資する際に必要な情報の提供

イチケン(1847)財務の健全性

 以前のブログでイチケン(1847)の一株あたりの価値が実際の株価の4倍近くの価値が4倍近くあることが分かりました。なので、今回は財務の健全性をみて、投資しても安全なのかをみてみたいと思います。

 

 会社は支払いが滞ってしまった時点で倒産してしまうので、手元にあるお金は非常に重要になります。一番倒産危険度を表す「手元流動性」という指標でどれくらいお金を準備しているのかをみてみます。手元流動性はすぐに現金化できるお金を月商でわればでてきます。実際に計算してみると、

 

 (現金又は現金相当物)6.386百万円÷(月商)6.752百万円=(手元流動性)0.94ヵ月

 

 手元流動性の基準は大企業1ヵ月、中堅企業1.5ヵ月、中小企業1.7ヵ月となっています。イチケン(1847)は建設業の中堅なので、半年分ほど基準よりすくないので少し危険かもしれないです。

 

 次に中長期的な安全性を示す「自己資本比率」をみてみたいと思います。自己資本比率とは会社の総資本(負債+純資産)のうちの返済義務のない資金(純資産)の占める割合を示しています。実際に計算してみると、

 

 (純資産)21.380百万円÷(総資本)50.438百万円=(自己資本比率)42%

 

 ほぼ建設業の平均値であり、ほぼほぼ健全経営といった様相です。

 

 最後に有利子負債依存度をみてみたいと思います。会社のすべての資金のうちの借金の割合になります。実際に計算してみると、

 

  (有利子負債)7.566百万円+(総資本)50.438=(有利子負債依存度)15%

 

 建設業の平均が42%なのでかなり低い水準となっています。

 

 総合的にみると、ほぼほぼ健全経営であるようです。手元にあるお金が少し少ないですがその分かなり借金が少なくなっています。有利子負債依存度は低ければいいわけではなく成長するときにはある程度の水準必要になってきます。建設業の平均よりかなり低いので成長性がどうなのかが投資のカギをにぎりそうです。